人種差別に対する抵抗意識

問題と真っ向から向き合う人も

ハリウッドほど人種差別を感じない場はない、そう語る意見が妙にリアルすぎる。初めはそう思いましたが、調べてみると確かにその通りかもしれないと意見を変える人もいるでしょう。実際問題、アメリカほど差別・奴隷という単語からいつになっても消えることのない遺恨が残され続けているからだ。そうした社会の風潮を見て居た堪れなくなる、そう感じるのは何も一般の人だけではない。この時代、誰もが自分のあり方を追求できる中でいまだに肌の色だけで区別と差別される事が正義だとは誰も思わない。

90年代以降になると人権という面がより強調され、女性などのそれまで社会的地位の低かった存在が台頭するようになった。同時に黒人についてもと、言いたいところですが現状打破に繋がってはいないよう。90年代以前ではまだまだ差別思考が顕著で、映画にもそれが色濃く映しだされています。

そんな中でハリウッド史上、あるいは世界の映画史という尺度で見ても非常に影響力のある男優が公の場において初めて差別に対して僻事している、そう述べた出来事がありました。誰もが一度は見た、その名を聞いたことがある『ゴッドファーザー』で、主演を務めた『マーロン・ブランド』氏だ。

アメリカに興味がある方へ

受賞を拒否

正確に言えば真っ向から表に出て肉声で宣言したわけではないが、彼の代理人としてネイティブアメリカンの活動家として当時話題を集めた『サチーン・リトルフェザー』を通じてだ。1973年のアカデミー賞授賞式において、誰もがゴッドファーザーで主演を務めたブランド氏が受賞すると目していました。けれど彼の名が呼ばれて出てきたのは前述のリトルフェザーで、彼女は唐突にマイクの前で一枚の手記を取り出します。

それはブランド氏がアカデミー賞の受賞を拒否すること、理由としてハリウッドが映画作品の中で行っている非白人達に対する表現の雑さに対する抗議が記されていた。淡々と読み進めるリトルフェザーに対して、会場からブーイングの声も上がりましたが当時に拍手の音も響きます。この出来事もまたアカデミー賞を語る上で外すことの出来ない出来事だ。

勿体無いと感じるのが普通ですが、ブランド氏にとってこうした人種差別や奴隷制度という問題への取り組みは以前から行っていたという。けれどアカデミー賞受賞式の会場で行ったことでマスコミからの批判攻撃に晒されてしまいます。ですがブランド氏はその状況すら利用したのだ。

後悔はない

アカデミー賞の受賞を拒否した、普通の俳優なら考えられないことだ。それはマスコミがまず思ったことと言えるでしょう、実際に騒動後にて表に出てきてボイコットした点についてブランド氏は後悔はないとはっきり告げます。またテレビを利用して、ハリウッドに根付く人種差別問題を呈した。

白人の、黒人や黄人に対する態度は人間とみなしていない、全ての人種に対する攻撃的な姿勢がさも当たり前のように表現している点が許せないとすら語っている。ブランド氏の怒りはハリウッドに対してもそうだが、公開される映画を漠然と見てただ受け取っているだけの人々にも問題だと言った。

偏見の中で作られた人種に対する意識の低さが、そのまま受け入れられてしまうようでは差別はなくなるどころか助長してしまう。そして差別された人々の、特に子供達は虐げられることで自身のアイデンティティーを傷つけられてしまうとも語る。痛みや傷口が完治することなく、永続して続いていくと述べた。俳優という側面だけなら、ここまで大胆な発言をする事もないだろう。ただそれだけブランド氏にとっても人種差別は外せず、そこから派生する奴隷問題などにも大きな影響力を及ぼしていくのです。

奥が深い外国の歴史

ここまでのことを考えているか

著名なハリウッド・スターがここまで人種差別について語るなど、それまでになかったことだった。役者としてもそうだが、同時に活動家としての資質すらブランド氏に見いだせます。ですがそれだけの大物であっても、一部の変質こそ生じさせることは出来ても、全体の大半はいまだ‘差別'思想に充足しているという点が否めません。

タランティーノ氏のジャンゴが制作されたのは2012年のこと、ブランド氏が公的の場で差別に関する主張を発表したのは1973年頃だ。およそ40年程度の時間が経過しているが、問題が解決したとはいえません。

根強い問題、そう一言で片付けられないのが人種差別・奴隷制度についての問題だ。

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